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波Hey!ログ 8月12日

2005/08/12

サロモン、S-CORE??

ここ数年、新しい素材のサーフボードが各メーカーより続々発売されていますが、何が違うの?と疑問にお思いの方も多いと思います。実際、そういうお問い合わせも時折いただいているんですね。
そこで!今回はサロモン社の“S-CORE”ってどういうものか、実際のボードに乗ってみた感想をおり混ぜながら書いてみたいと思います。

S-CORE 内部構造図

50年間ほとんど変わることがなかった、サーフボードの作り方。実は、それを変えたのがS-COREなんです。
表面は、普通のサーフボードと同じ樹脂をサンディングマシーンで削ったものですが、内側はHydrophobic Dampening foamというフォーム(湿ってる狂犬病フォーム?直訳するとこんな感じ?)とカーボンファイバー、グラスファイバー、ポリプロピレンでできた3本のストリンガー、これらの素材で飛行機の翼の構造をモデルとして作っています。 これらはボードの質を高めることにも一役かっていて、実際にサロモン社の強度テストでは従来のサーフボードより10%増の強度と、20%増のしなりが確認されています。

要するにS-COREとは、中が空洞になっていて、新しい技術で作り上げた独自のフォームをもち、新たな素材を用いた軽くてしなり、そして強度のあるサーフボードなんです。

従来のボードにある木のストリンガーがないためのっぺりとした感じで水色一色。さわり心地は従来のサーフボードと変わらず、持った感じはすごく軽い!のが印象的です。

S-CORE サーフボード実際に海で初めて使った感じは本当に従来のサーフボードと変わらない感覚で、さわり心地もパドルの進む感じも違いが感じられませんでした。 テイクオフにもそれほど違いは感じられず、とりあえずライディング。
一本目、二本目のライディングは非常にふらふらする感じがしました。最初のターンが反応しないような感じでしたね。なんだかんだいろんなことを考えながら何本か乗ってると原因判明!
ボトムターンでレールからテールへと水に入れる際、少し強めの水からの反発があったんです。(もっとはやく気づけ!!)

レールを水に食い込ませるのに、従来のサーフボードよりもはっきりとした抵抗を感じるほどの浮力がありました。
ボトムターンなどの大きめのターンにおいては特にレールを水に食い込ませることに気を使い、水に食い込ませた分が加速につながり、トップでのアクションが非常にスムーズ!
特にバックサイドでのリッピングではかなり良い回転性を感じました。
またスピードがついたときのアップスではかなりのしなりも体感することが出来ました。
サーフィンの基本でもあるレールワークをきちんと行えば調子の良いボードに早代わり!

結果的には、非常に調子が良かったですね。
今回使用した板のサイズは普段のサーフボードサイズより、長さ、厚み両方ワンサイズ小さくしたんですが、それでもこれほどの浮力があれば問題なくいい感じでした。

以上はあくまでも個人的な意見なので、参考になればと思います。
メーカーホームページ
http://www.salomonscore.com/