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波Hey!ログ 3月27日

2006/03/27

スタッフカツオの日記 3月26日

クイーンズランド北部に壊滅的なダメージを与えた超大型のサイクロン「ラリー」が外洋へそれた後、その余波と更にそれに追い討ちをかけるようにフィジーからオーストラリア東部沿岸に接近した比較的小型のサイクロンにより、ゴールドコーストは数日間にわたって風雨が吹き荒れ、NO SURF DAYが続いていた。
だが、それも昨日になると天気も好転し、晴れ間が覗く中、スナッパー、キラ、バーレーといったポイントに6ftオーバーのオフショア・コンディションをもたらした。朝、10:00に中島から電話があり、「スナッパーがよさそうだ。」とのことで早速2人でスナッパーへ向かった。
サイズが結構ありそうだったので2人ともいつものクイーバーより3~4インチ長めのラウンド・ピンを用意し、中島はJSのチャネル・ボトム、俺はアルメリックの6'5"を車に積み込み、クーランガッタまでの道を急いだ。
ハイウェイを降り、ノース・キラに入ると大きな波が確認でき、中には数組ジェットスキーでトウインしてる姿も見受けられた。更に道を進みグリーンマウントの丘に車を止めると既に多くのギャラリーがおり、沖にいるサーファーがドロップする度に歓声をあげていた。俺らもひとまずそこでじっくりとコンディションを確認し、「結構デカイね。」と顔を見合わせた後にスナッパーからゲッティングした。

スタッフカツオの日記 3月26日 写真1

スタッフカツオの日記 3月26日 写真2

インサイドで何発か喰らいながらも遥か沖のシャークネット付近のラインナップに到着すると間もなくして早速、中島が大きめのセットにドロップした。が、ショルダーが意外にもたるくて、中島はあっさりとプルアウトしてしまった。
その後奴は、比較的ショルダーの張った波に乗ってそのまま沖へは戻ってこなかった。俺はと言うと、一本目に乗った波以降、ワイプアウト続きで、せめて一本納得のいくものを!と粘るも、その一本は乗れずじまいで、思い出に残るワイプアウト、ベストテンに入るであろう素晴らしいデス・ドロップを喰らった後にインサイドへの退却を余儀なくされた。
しかし、インサイドへ行くとサイズこそ多少小さめなものの、ホロウでショルダーの続くいい波で、「もっと早くに来とけば良かった!」と思わされた。俺が沖から退却途中にミドルセクションから捕まえた波は、カービングをしながらインサイドに行くに連れ掘れ上がり、過去一時間以上のジレンマを吹き飛ばしてくれる1本となった。
インサイドでは多少混んでいたものの、それでも普段のクーランガッタエリアの混雑を考えると皆無に等しく、皆ここぞとばかりに思い思いのトラックを刻んでいた。
俺はグリーンマウント、スポットX、キラと流れに任せてドリフトし、心地よい疲労感と共に約2時間半のセッションを終えた。
車に戻り着替え終わると、丁度、中島が上がってきて、やはり、奴も人知れず充実した時間を過ごしていた様で、「最高だった!」と満面の笑みだった。

その後家に帰りニュースを見ていると、バーレーでサーファーが一人行方不明とのこと。皆さんもこんなシリアスコンディションの日は、無理をせずによく自分の技量を判断し、くれぐれもこの様な事故の無いように気を付けてください。